キーボード・ウィザードの伝説【ヘンリー八世の6人の妻】リック・ウェイクマン

 73年作のソロ・デビュー作。70年代はギタリストとともに多くのキーボード奏者にもスポットライトが当てられた時代だった。キース・エマーソン、リック・ウェイクマン、ジョン・ロード、ケン・ヘンズレーなど・・・。ソウルやジャズの世界では早くから名プレーヤーが注目されていたが、ロックではプログレやハード・ロックのプレーヤーが花形であったように思う。
 キース・エマーソンとリック・ウェイクマンはともにその高度な演奏技術とステージ映えのするプレイから多くのキーボード・プレーヤーの中で頭一つ抜けた存在だった。
 さて、今回取り上げる【ヘンリー八世の6人の妻】は文字通りコンセプト・アルバムだが、リック・ウェイクマンのバックグラウンドとなるクラシック、ジャズ色の強いプレイがこれでもかというくらい納められている。
 ハモンド・オルガン、ピアノ、ハープシコード、エレピ、モーグ、ソリーナなどキーボード、シンセを縦横無尽に弾きこなすその演奏ぶりには鬼気迫るものがある。イエスでのプレイも素晴らしいが、ここまで自分のやりたいことを具体的に実践出来たのはやはりリックの才能のなせる技だと思うし、またプログレが全盛であった時代の後押しもあったと思う。
 レコーディングにはイエスからステイィーブ・ハウ、クリス・スクワイア、アラン・ホワイト。ビル・ブラフォード(元イエス)、ストローブスのデイブ・カズンズ、デイブ・ランバートなどが参加している。






Six Wives of Henry VIII
Fontana a&M
1990-10-25
Rick Wakeman

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この記事へのコメント

2010年11月27日 13:19
かつての美しい白馬の王子様は、巨漢の王様になってしまわれたけれど、音はこちらのほうがずっと繊細でいいですね。
楽器は弾きこむほどに腕が上がるものだし、その人の人生が音ににじみ出てくるものだから…
2010年11月27日 13:36
リック・ウェイクマンはイエスやソロもいいけど、以外にいい味出しているのはストローブスとかアル・スチュワートの【オレンジ】でもいい演奏を提供しています。

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