レコジャケ天国【シカゴ/シカゴ・トランシット・オーソリティ】

 いくつかのヒット曲を除いて〔シカゴ〕は後追い。つっても30年以上たってるけど・・・。『長い夜』『サタデイ・イン・ザ・パーク』『オールド・デイズ』などはラジオでリアル・タイムで聞いていたけど、本格的に聴き始めたのは、CD化された後か? いやいや、大学時代に少しずつオリジナル・アルバムを買い始めたんだな。しかしシカゴの初期のアルバムは二枚組で高かったな。
 てわけでファースト【シカゴ・トランシット・オーソリティ】。『イントロダクション』テリー・キャスのソウル・フルなボーカルと正しくブラス・ロックの佇まい。いい。そしてロバート・ラムの現代音楽風のピアノに導かれて初期のヒット曲『いったい現実を把握している者はいるのだろうか』(なんちゅうタイトルや!!)タイトルに反して非常にポップで洗練されたナンバー。ロバート・ラムのクールなボーカルが、このうきうきするような曲調にぴったりだ。バック・コーラスにはピーター・セテラとテリーの声が・・・。

 続いて『ビギニングス』これもシングル・カットされてヒット。さらに『クエスチョン67/68』これは前2曲よりもドラマチックでテリー・キャスのフリーフォームなギター・ソロと分厚いブラスのイントロに続いてピーター・セテラのハイ・トーン・ボーカルが登場。ピーター・セテラもこういう曲や『長い夜』では本当に素晴らしかったのだが・・・。

 シカゴはロバート・ラム、テリー・キャス、ピーターの3人がそれぞれリード・ボーカルをとれることが強みであった。
 ブラス・ロックとはいえ、基本はボーカルをフィーチャーしたバンドだったのだ。したがって後年ピーターが歌うバラードをやたらプッシュするようになったのも、よくわかる。よくわかるが、やはりロバートやテリーがあってのピーターであったということに本人が気がつかなかったのが失敗だったな。
 二枚目に移るとテリーのジミ・ヘンを意識したような『フリー・フォーム・ギター』が・・・。当時(69年)ジミ・ヘンが注目していたギタリストとしてテリー・キャスとビリー・ギボンズ(ZZトップ)の名前を挙げている。
『サウス・カリフォルニア・パープルズ』シカゴにしては意外にダウン・トゥ・アースでブルージーな曲。
『アイム・ア・マン』二枚目の中で白眉なのがこの曲。オリジナルはもちろん〔スペンサー・デイビス・グループ〕。
スティービー・ウインウッドの名唱で有名な曲。リード・ボーカルはテリー、ピーター、ロバートで回されていく。バック・コーラスも一丸となって否が応でも盛り上がる。ヘヴィなベース、ダニエル・セラフィンのテクニカルなドラムソロ。メンバーがオーバー・ダブしたと思われる様々なパーカッション!! ライブでは確実に盛り上がるナンバーだろう。
アルバムの最後には、当時かなり政治的な発言の多かった彼ららしい『1968年8月29日シカゴ、民主党大会』 『流血の日』『解放』といったナンバーが続いている。
 『素直になれなくて』のヒットでしかシカゴを知らない世代には理解しにくいだろうが、初期のシカゴは骨太で政治的な信念を持った硬派のバンドだったのだ。







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2002-07-29
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