英国サイケの名盤、迷盤? 【トラフィック/ミスター・ファンタジー】

 67年作 スティーヴ・ウィンウッド率いるトラフィックのファースト・アルバム。俺はどちらかというとトラフィックのアルバムでは後期[再結成後]の【ウェルカム・トゥ・ザ・キャンティーン】【ロウ・スパーク・オブ・ハイヒールド・ボーイズ】【シュート・アウト・アト・ファンタジー・ファクトリー】といった、よりジャージーでインプロビゼーションの派手なヤツの方が好きで、このファーストに関しては長らく、その良さがわからないままでいた。
 それが、少しずつ、これはこれですごいアルバムじゃないかと思い始めたのは、ごく最近。ここ4~5年ぐらいだろうか。
 それはたぶん、トラフィックに限らず、ブリティッシュ・サイケのバンドを好んで聴くようになったことも関係があると思う。そして、決定的だったのは昨年エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドの共演〔ライヴ・フロム・マジソン・スクウェア・ガーデンDVD〕で『ディア・ミスター・ファンタジー』を聴いたこと。そうしたら、今までわからなかったファースト・アルバムの良さがわかるようになったのだ。※二人の共演は【クロスロード・ギターフェス2010】でも見られる。

 実はスティーヴ・ウィンウッドはあまり好きなシンガーではない。ディヴ・メイスンの方が好きなのだ。だから、トラフィック解散後のソロ活動でもディヴ・メイスンの方はほとんどのアルバムを買っていたけど、スティーヴ・ウィンウッドの方はファースト・ソロ〔これは傑作!!〕、【アーク・オブ・ダイバー】の二枚しか持っていない。
 なんかやっぱり、スワンプ色、ブルース色の強いデイヴ・メイスンの方に惹かれるのだ。ギターリストが好きだというのもあるし、声質もデイヴの方がぐっとくるしね。

さて、このアルバム、基本的には〔サージェント・ペッパー・シンドローム〕に含まれるサイケ・アルバムだ。メイスンもシタール弾いたりしているし・・・。楽曲的にはタイトル・ソング〔ディア・ミスター・ファンタジー〕と『カラード・レイン』位しかまともな曲はない。
 まあタイトル・ソングの出来が秀逸だろうな。全体的にドラッギーで幻想的なナンバーが断片的に並んでいる。
良くも悪くも、ラブ&ピースとLSDやハシシで舞い上がっていた時代の産物。トラフィックをスーパー・グループとしてとらえていたのが、どうやら長らくこのアルバムの良さがわからなかった要因かもしれない。
 このアルバムだけは別物と考えて、〔アルコールとか飲みながら〕合法的なトリップをすれば大傑作!!かな? 名盤も一つ間違えると迷盤になるという恒例?
ラストの『ギヴィング・トゥ・ユー』にセカンド移行のトラフィックの方向性の断片がかいま見られる。




Mr Fantasy
Island UK
2002-10-08
Traffic

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by Mr Fantasy の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



ライヴ・フロム・マディソン・スクエア・ガーデン [DVD]
ワーナーミュージック・ジャパン
2009-06-10

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ライヴ・フロム・マディソン・スクエア・ガーデン [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



クロスロード・ギター・フェスティヴァル 2010(DVD通常盤)
ワーナーミュージック・ジャパン
2010-12-08

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by クロスロード・ギター・フェスティヴァル 2010(DVD通常盤) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2011年04月23日 11:35
ロック仙人さんの印象に同感。というより未だにこのアルバムをいいと思ったことがありません。セカンド・アルバムを先に聴いてそのアメリカ南部志向のサウンドの格好良さにしびれ、後から聴いた本作のサイケ・サウンドはまるで若気の至りのように思えてしまいました。聴く順序が逆ならまだ印象が良かったかもしれません。でもセカンドの方がはるかに上ですね。

この記事へのトラックバック