レコジャケ天国シカゴ編【シカゴⅩⅠ】

 このアルバムはシカゴの長い歴史の中で分岐点となるアルバム。なぜかというとアルバム制作後に、バンドの中心人物であるギタリストのテリー・キャスがロシアン・ルーレットによるピストルの暴発で亡くなってしまったからだ。
 これは非常に大きな痛手だった。テリーはギタリスト、ボーカリスト、コンポーザーとして非常に高い才能を持っていたし、バンドの精神的支柱でもあったのだから・・・。
 
アルバムはそのテリーの泥臭いブルースとファンクを合体したような『ミシシッピ・デルタ・シティ・ブルース』でスタート。ファンキーなギター・カッティング。ブラス隊も粋な演奏。良いなぁ~。
 しかし世間一般に受けたのは2曲目のピーター・セテラがボーカルをとる『朝もやの二人』(全米第4位)。
『永遠の愛』ジェイムズ・パンコウのボーカル。三連の非常に美しいバラード。このあたりのパンコウの作品はどれも素晴らしい。
『ポリスマン』いかにもロバート・ラムらしい都会的な雰囲気のナンバー。これも大好きな曲。
『テイク・ミー・バック・トゥ・シカゴ』これはバラード・タイプの曲調から徐々にファンクに変わっていくこった構成の曲だが、決して堅苦しい訳ではない。ゲスト・ボーカルのチャカ・カーンのバツク・コーラスが強烈!! 珍しくドラムのダニエル・セラフィンとルーファスのデビッド・ホーク・ウォリンスキーの共作。チャカの参加はどうやらそういうつながりからのようだ。
『ボート・フォー・ミー』ロバート・ラムの作品。「俺に投票してくれィ」ってタイトルからも分かる選挙を皮肉ったナンバー。とはいっても初期の頃のような過激なマジなメッセージではなく、何となく冗談めかした歌。
『テイク・イット・オン・アップタウン』テリー・キャスのジミ・ヘンを意識したギターと歌をフィーチャーしたヘヴィ・ファンク・ロック。大好き!!
『ズィス・タイム』リー・ログネイン作の佳曲。うん十年前のクラプトンなんかに似合いそうな曲。リー・ログネインのボーカルが何となくクラプトン・・・。
『ある男の苦悩』後期の作品には珍しいインスト・ナンバー。しかもオーケストラまで入れている現代音楽的な展開。
『前奏曲リトル・ワン』~『リトル・ワン』ラストはテリー・キャスが情感たっぷりに歌い上げる[我が子に捧げるバラード ]。これが実に泣かせる。このアルバムが完成した段階では、まさかテリーのラストアルバム[遺作]となるとは誰も想像もしなかったのだ。
 以後シカゴはギタリストを常に変えながら迷走。ピーター・セテラの脱退。ジェイソン・シェフの参加[ピーターと声がソックリ]、ビル・チャンプリンの参加。脱退・・・。
 結局俺はドニー・デイカスの参加した【ホット・ストリート】、【13】、そして一部洋楽ファンにはこの一曲だけの認知曲(人気曲)の『素直になれなくて』が入っている【16】までは所有。ただし【16】はブックオフの激安CDでゲット。

※結局シカゴが素晴らしかったのはテリー・キャスが生きていた時代って事になる。ロバート・ラムも以前ある雑誌で今一番ほしいものはと聴かれて「テリー・キャスが戻ってきてくれること」と答えている。



テリー・キャスの勇姿



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2011-04-20
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