かぐや姫 四畳半フォークではない魅力①[南こうせつ編]

 えっかぐや姫ですかっ?? って驚いている人もいるかもしれないけど、俺らはちょうど度ストライクのフォーク・ソング世代でもあるのだ。
 とはいっても中学校から高一くらいまでかな、よく聴いたのは・・・。で、40歳越えてから、また拓郎、陽水、ユーミンとかと一緒に聴き始めた。
かぐや姫の魅力のひとつはメンバーそれぞれが作曲ができ、リードボーカルがとれるということだろう。(もちろんコーラスも素晴らしい)
で、今回はちょっと趣向を変えて、メンバー一人ずつに焦点をあてつつその魅力をさぐってみたいと思う。

まずは「南こうせつ」。実質リーダーであり、メイン・ボーカリストである。歌の上手さはもちろん、その明るいキャラクターが愛される理由だろう。人好き、話し好きのため、ステージではそのMCを楽しみにしているファンもいるほど・・・。

一般的には[かぐや姫]というと『神田川』『』『赤ちょうちん』など四畳半フォークのイメージがあり、暗い、軟弱、貧乏くさい・・・そこまではないか(笑) とにかくビッグヒットが出たときはちやほやするくせに、しばらくするとすぐ悪口をいいたがるのは日本人の常。かぐや姫もそういうイメージを持たれがちなグループだったと思う。※実は俺もこの傾倒の曲、中学校のあたりには好きだったが、その後聴かなくなった。というよりあまり好きではない

こうせつの作品ということでなければ[正やん]の『二十二歳の別れ』『なごり雪』を真っ先に思い浮かべる人も多いだろう。

さて、メインライターであるこうせつの作品(作曲したもの)をざっと並べてみると、ほぼ五つのパターンに分かれると思う。

○アメリカン・ポップス系・・・ 『ひとりきり』『突然さよなら』『雨に消えたほほえみ』『人生は流行ステップ(作詞は山田パンダ)』『マキシーのために』『あてもないけど』『そんな人ちがい』

○シリアス路線・・・『けれど生きてる』『あの人の手紙』『雪が降る日に』

○おちゃらけ・ほのぼの路線・・・『うちのお父さん』『好きだった人』『ぽかぽか日曜日』『離婚歴三回』

○純和風路線・・・『加茂の流れに』『じんじろ橋』

○四畳半フォーク・・・『神田川』『赤ちょうちん』『妹』

さてこれを見るとよくわかると思うのだが、圧倒的に[アメリカン・ポップス系]が多いのだ。
サウンド的にはブリルビルディング系の物やP.P.M以降のカレッジ・フォークやカントリー的な楽曲。そしてCSN&Yやニール・ヤングなどに影響を受けたサウンド。
 楽曲のアレンジには、アコギの名手石川鷹彦、瀬尾一三、木田高介などそうそうたる面々。そして、バッキングには後藤次利、チト河内[トランザム]、猫の常富をはじめとしたメンバー、そして流麗なアコギのリード・ギターは正やんではなくて石川鷹彦、キーボードは木田高介・松任谷正隆などフォーク・ポップス周辺の強者が参加している。 アコギやスティール・ギター[はちみつぱいの駒沢さんかな??]を中心としたアレンジの曲は[カントリー]的な味わいが強く、[かぐや姫]がアメリカのシンガーソングライターやウエストコースト・サウンドに同調していたグループであったことがよくわかる。人生は流行ステップ』や『僕の胸でおやすみ』などの山田パンダの楽曲を歌ったときにとくに洗練されたポップスが多いのは興味深い。
 一方、大ヒットになった四畳半フォーク三部作??の歌詞は喜多条 忠が書いた物。つまり[こうせつ]という人は、ソングライティングの相手にあわせて音楽性が決まるタイプのソングライターだということだ。
 俺は[こうせつ]のソングライターとしての本質はアメリカン・ポップスやアメリカン・フォークだと思っている。
もちろん、シリアスな路線やおちゃらけ・ほのぼのも嫌いではないが、四畳半フォークの路線は喜多条の詞の世界に激しく反応してしまった結果だと思う。『神田川』なんて最初シングル・カットもされていなかったんだぜ。偶然のたまもの、それが両刃の剣になってしまった。
『赤ちょうちん』や『妹』なんて所詮、二匹目、三匹目のどじょう。そういう曲をレコード会社に求められたのだろう。
 四畳半フォークなんて、このグループの本質ではないのだ。
てなわけで、[正やん]こと伊勢正三編に続く・・・。













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この記事へのコメント

はろ
2011年06月11日 22:08
失礼いたします
数ヶ所間違えがありますよん
2011年06月11日 22:58
はいはい、ご丁寧にありがとうございます。

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