はじけるビートと黒いフィーリング 初期のルースターズ

 大江慎也がまだインサニティに沈む前のルースターズ。特にこのファーストの時点では、とびきりいかしたビートバンドだった。 ロッカーズと同じ80年のデビュー作。キーワードはやはりパンクとブリティッシュ・ビートだろう。海外ではすでに下火になりかけていたパンク・パブロックムーブメントに影響されたバンドが次々に日本でも現れてきたのがこの頃。
 ストーンズやブリテイッシュ・ビート、エディ・コクラン・・・なぜ博多でそういったロックン・ロールがもてはやされたのかはよく分からないが、〔サンハウス〕や〔シーナ&ロケッツ〕などがその下地を作ったことは間違いがないだろう。

このアルバムでのパーソネルは大江慎也〔ボーカル・ギター〕、花田裕之〔ギター〕、井上トウマ〔ベース〕、池畑潤二〔ドラムス〕。
カバーは表向きは『テキーラ』『モナ』『カモン・エブリバディ』の3曲。しかし『恋をしようよ』は一聴すれば分かるが、マディ・ウォータースの『アイ・ジャスト・ワナ・メイク・ラブ・トゥ・ユー』だ゜し『フール・フォー・ユー』はJ.ガイルズ・バンドの取り上げた『ホームワーク』そのまんま。〔傑作アルバム フルハウスで聴けます〕
『ドゥ・ザ・ブギー』はスリム・ハーポの『ヒップ・シェイク』・・・ストーンズも【エグザイル・オン・メイン・ストリート】で取り上げているのでおそらくモトネタはそっちだろう。
『どうしようもない恋の歌』はマーサ&バンデラスのヒットでザ・フーやジャムもカバーした『ヒートウェイブ』。
『イン・アンド・アウト』はブルース・ブラザーズもやってた『ピーター・ガンのテーマ』。
『新型セドリック』はヤードバーズか?『ミルク・カウ・ブルース』?
『気をつけな』『ロージー』かなり直接的な詞だがビートにしっかり載るように工夫されている。
『ロージー』はスカビートを生かした名曲。
 まあ全般通すとモトネタがカナリ透けて見えるが、この当時の日本のロックのあり方としてはひとつの方法として有効だった。
 めんたいビート。侮れないよ!!
※ 因みにルースターズは徐徐にサイケ色を強め、途中大江の脱退やメンバーチェンジを経てROOSTERZに変貌していく。その辺はいずれまた。




THE ROOSTERS(紙)
コロムビアミュージックエンタテインメント
2003-09-10
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