英米の明らかなコントラスト【マリオット/スティーヴ・マリオット】

 75年【ストリート・ラッツ】を最後にハンブル・パイを解散したスティーヴ・マリオットは初のソロアルバム【マリオット】作成に取り組む。
A面をブリティッシュ・サイド、B面をアメリカン・サイドと分けて、バッキングのミュージシャンもそれぞれの面に振り分けてレコーディング。76年リリース!!※ジャケットにアルバムの趣旨がはっきりと現れている。星条旗とイギリス国旗。

で仕上がりの方だが、あくまで個人的意見だけどA面のブリティッシュ・サイドの方がやっぱり良いのだ。マリオットのブラック・ミュージック・マニアぶりは有名で、そういう点ではB面でこそ本領発揮といいたいところだが、ブリティッシュ・ミュージシャンの性ということなのか、気心の知れたイギリス人のミュージシャンの方が相性が良いのだろう。

そしてマリオットの音楽性はあくまでブラック・ミュージックに影響は受けているものの、ブリティッシュ・ロック(ブリティッシュ・ハード又はブリティッシュ・スワンプでも良いけど)以外の何者でもない。

それが如実に表れたのがこのアルバム。『イースト・サイド・ストラッテン』のかっこいいこと!!
ボビー・ウーマックの『ルッキン・フォー・ラブ』のカバーもヘヴィにアレンジ。
『ヘルプ・ミー・スルー・ザ・デイ』はレオン・ラッセルのカバー。
『ミッドナイト・ローリン』時節柄バッド・カンパニーを多少意識した仕上がり。しかし、いかすよ、コレ!!
『ワム・バム・サンキュー・マム』・・・キャッチーなリフを生かしたハードロック。良いな。

 B面アメリカン・サイドに移って『スター・イン・マイ・サイド』・・・一変してリラックスしたアメリカン・ミュージックらしい曲調。ウエストコースト風のカントリー・ロック。う~ン。マリオットの熱唱とサウンドの緩さに温度差がある。
『アー・ユー・ロンリー・フォー・ユー・ベイビー』クラヴィネットがバリバリ、ブラス隊もファンキー。しかし、この曲調にマリオットのボーカルがあっているかというと・・・微妙。
『ユー・ドント・ノウ・ミー』・・・ピアノのイントロに導かれてゴスペル調のマリオットのボーカルが乗る、スローチューン。 これはまあまあの出来。
『レイト・ナイト・レディ』R&B色の強いファンキー・アップ・チューン。これはB面の中では出色の出来。しかし、バック・ミュージシャンをイギリス人で固めてA面に納めてもよかったかな?
『アーリー・イブニング・ライト』・・・良いんだけど、サウンドプロダクションがぬるい。ストリングスも入ってるし・・・。
クレジットを見るとデビッド・フオスター、デビッド・スピノザ、マイク・ベアード・・・。
ブリティッシュ・サイドには旧友グレッグ・リドリー、イアン・ウォレス(ウォレスはアメリカン・サイドにも参加)、ミッキー・フィン。女性コーラスのヴァネッタ・フィールズ、マキシアン・ルイス、カリーナ・ウィリアムズは英米両面に参加。

てな訳で、アメリカン・サイドははっきり言って失敗!! 全編ブリティッシュ・サイドで作っていれば傑作になっただろうに・・・。残念!! もっとも世間一般の評価もやはり、ブリティッシュ・サイドのみが高く、セールスもソコソコだったらしい。
いくらアメリカでのハンブル・パイの人気があったにしろ、所詮ブリティッシュならではの解釈をみんな好んでいたという証拠。
特にアメリカン・サイドにデビッド・フォスターを持ってきたのが失敗のひとつ。どうも、この人のセンスってぬるいのだ。今でこそ一流プロデューサーとして有名な大物として扱われているが、この人のプロデュースはトゥー・マッチだし、センス悪いと思うよ。もっとも、このアルバムではプロデュースは別な人が担当してるけど・・・。
※スティーヴ・マリオット、かつての仲間ピーター・フランプトンやデイヴ・メイスン、ロッド・スチュワートみたいには旨い具合にアトランタ・クロッシング出来なかったね。でも、そういう不器用なところがまた好きだったりして・・・。







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この記事へのコメント

ジャパメタ好き
2012年01月14日 20:51
はじめましてケータイでチャーを検索したらそちら様のblogを発見しました(笑) 記事がかなり以前の記事の為に、コメント投稿はおそらく投稿しても拝見されない事もありますので 苦肉の策で 事情ゆえに、全く関係ない1番新しい記事の方に投稿させて頂かせてもらいました。私は現在50歳前のオッサンです(笑)チャーは70年代後半に当時は私は中学生位で、よくテレビで拝見してました。どちらかと言えば私の音楽が好きになったのが、チャーより数年後あとの、ロックではなくて80年代前半のジャパメタ等ですが(ラウドネス、レイジー、アースシェイカー、44マグナム他)(笑)。 私はパソコンは持っていないのですが、パソコン等のネットでは、チャーの記事で出している人も結構いますね。 私は、チャーの70年代後半から80年代始めのテレビ映像の数々や 90年始め位のテレビ物等ありますよ(笑)。1番レアな78年8月 記念すべき 第一回24時間テレビの深夜に放送された 夜明けのロックフェスティバル はチャーのバックバンドが ゴダイゴで 約30分位の映像で1番のお宝レアモノです (笑) 80年くらいの 日比谷野外音楽堂のチャー ジョニールイス カルメンマキ 金子マリ 等のセッションのテレビ映像や 他にテレビ物 ジョニールイス&チャー ピンククラウド等もあります 82年、カルメンマキ&5X 後はジャパメタ映像は アースシェイカー83年インディーズ時代新宿ロフトや44マグナム等、色々関係者映像等持っております 。 そちら様も何かチャー映像やジャパメタ レアな映像等お持ちでしたら DVDRにてダビングしてのトレード等出来れば嬉しく思います 何か映像お持ちでしたら お手数ながらご連絡お待ち申し上げます rajas2009@softbank.ne.jp この私のコメントはご不要でしたら削除して頂いても構いません(笑)
2012年01月14日 20:58
ジャバメタ好きさん、はじめまして・・・。残念ながらジャバメタはずっとスルーしていました。チャーの映像も珍しいものは持っていませんが、ここ5年くらい前に仲間からラウドネスのCDを借りてなかなか良いなぁと思い始めました。お役に立てず申し訳ない。これに懲りずに、コメ書き込める時にまたおいで下さい!!

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