音楽DVD評ヒッピーズ・ドリーム【ザ・グレイトフル・デッド・ムービー】

 グレイトフル・デッドの熱狂的なファンというのがかつて大勢いた。デッド・ヘッズと呼ばれる彼らはバンドの公演先に一緒について回ってデッドの演奏を楽しむ。

まあ相当金がなければ無理だと思うのだが・・・。日本でも追っかけと呼ばれる人たちは、そのバンドなりアイドルなりのツアーに合わせて、それまで貯めていた資金を元に各公演をついて回っているらしい。

この映像は一度91年にVHSのビデオ作品としてリリースされていて俺はその時に購入している。今回リマスターされた上にボーナス映像もつけたDVDとして発売されたので、迷わずゲットした。

オープニングは『USブルース』に乗せたかなり秀逸なアニメーション。デッドの象徴とも言えるガイコツがアンクル・サムの恰好をして踊ったり、バイクで旅をしたり・・・というかなりサイケなSF仕立てのマンガ・・・これが結構デッドの世界にあっている。
アニメに引き続いて映画本編ヘ・・・『USブルース』『ワン・モア・サタディ・ナイト』『ゴーイング・ダウン・ザ・ロード・フィーリン・バッド』・・・と快調に跳ばしていく。間にステージのセットを組み立てていく様子や、ただで会場に入ろうとするファンと会場係とのいざこざなどを挟みながら、ライヴの模様が圧倒的なボリュームで披露される。

しかし、ここに納められているライヴの様子には、バンドとオーディエンスとの最も良質なつきあい方がある。
ライヴシーンの間に挟まれたロビーでヘラヘラしている客や、明らかにぶっ飛んだ目をしているヘルスエンジェルス。これらの様子には少なからずショックを受けるものの、オーディエンスが思い思いの仕草で踊りながら、デッドの音楽に身をゆだねている様子は、たとえ非合法の薬を使っている人が多いとしても実に幸福感を感じさせる。
そしてデッドのメンバーもそれを眺めながら、実に幸せそうなのだ。※オルタモントの悲劇とはえらい違い!!

ここには予定調和的なコール・アンド・レスポンスもないし、1曲目からこぶしを振り上げてみんなアホみたいに同じパターンで盛り上がるオーディエンスはいない。

ロッカーとオーディエンスの理想的なギグの乗り方ってこういう各自が思い思いの乗り方をするものなのではないかな。
『トラッキン』『シュガー・マグノリア』『プレイング・ザ・バンド』『ケイシー・ジョーンズ』・・・代表曲を次々に披露していくバンドには疲労のかけらも見られない。もちろん、デッドの緩い音楽性によるのかもしれないが・・・。

ボーナス・トラックには『アンクル・ジョンズ・バンド』や『ダークスター』も納められている。
ディスク2には他にもアニメーションのメイキングやフォトギャラリーもついていて見応え十分。
※なおこの映像を含む14枚組のDVDボックスが8月にリリースされるそうだが、さすがにそれは入手しないと思う。〔1974~1991のライヴを約38時間収録〕







【日本版限定特典付】グレイトフル・デッド・ムーヴィー [DVD]
ヤマハミュージックアンドビジュアルズ
2012-04-25

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 【日本版限定特典付】グレイトフル・デッド・ムーヴィー [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック