ビートルズの遺伝子【ソロ・キャスティング】ウィリアム・ライオール

 元パイロットのウィリアム・ライオールのブリティッシュ・ポップのマスターピース【ソロ・キャスティング】。
内容の素晴らしさに反してセールス的には惨敗であったらしい。

パイロット時代はシングルになる曲がすべてデビッド・ペイトンの作品だったということもあり、結果的に脱退に繋がったという。

この唯一のソロアルバムにはパイロットの3人も参加。他にはフィル・チェイン(ベース・・・ゴンザレス、ロッド・スチュワート・バンド)、フィル・コリンズ(ドラムス・・・ジェネシス)、ロバート・アーワイ(ギター・・・ゴンザレス、ジェフ・ベック)、ポール・バクマスター(ストリングス・アレンジ)などがバッキング。

ノスタルジックなピアノに導かれた『ソロキャスティング』でスタート。
『US/夢見る二人』・・・実にポップでおしゃれなナンバー。ギターの音色やコーラスにはやはりビートルズの影がちらつくが、ライオールのソングライティングは素晴らしい。
『プレイング・ザ・サンド』・・・ボサノバタッチのこれまたおしゃれなサウンド。
『スーパートレイダー』・・・パイロットのイアン・ベアンソン、デビッド・ペイトンが揃って参加したアップナンバー。
『リーズンズ』・・・これも1曲目の『ソロキャスティング』に似たノスタルジツクでボードヴィル調の楽曲。
『ザ・ディーパー・ユー・ゲット』・・・ポールというよりもエルトン・ジョンとかクイーンのバラードに通じる感覚。
『マニアック』・・・タイトル通りのかなり凝った構成のナンバー。思い出したのは10ccやクイーンだな。
『ドント・ビー・シリィ』・・・ポールよりもこのアヴアンギャルドな感覚はジョンかな?
『テイク・ミー・アップ』・・・これも実によくできたポップソング。
『スリープ』・・・ミニマルなメロディを奏でるピアノとシンセ、ストリングスが重なり、一遍の映画のサントラのような楽曲。

てことで、この後ライオールはアラン・パーソンズ・プロジェクト、ジェス・ローデン・バンド、ニール・イネス、シーナ・イーストンなどのセッション活動を中心に行うことになる。ついこの前取り上げた「アリ・トムソン」のアルバムにも参加していた。
また、珍しいところではアラン・メリルの「ランナー」というバンドにも関わっている。

パイロット再編の話もあったが、80年代に入ってエイズを発症。89年に帰らぬ人となる。
この唯一のソロアルバムは近年再評価され、こうして俺らのような少数ファンにも手軽に入手出来ることとなった。
※因みに幻想的なジャケツト・アートはヒプノシス!!








ソロ・キャスティング
マスクラット
2007-03-21
ウィリアム・ライオール

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この記事へのコメント

2013年01月20日 13:24
バンド・メンバーのソロ作品まではなかなか手を伸ばしにくいものですが、このアルバムは良さそうですね。パイロットとはちょっとだけ方向が違うくらいで、まるで遜色ないサウンドですね。こうなるとやはりソロまで追いたくなります。そこまできちんとおさえているシュガー・シェイカーさんは流石です。
2013年01月20日 14:36
サウンドのスタイルは違いますが、ジェリー・フィッシュとジェイソン・フォークナーの関係も興味深いです。なんとなく、パイロットとウィリアム・ライオールの立ち位置と近いものを感じます。

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