【バーガーズ】ホット・ツナ

 単なるジェファーソンの別働隊ではない魅力が、ホット・ツナにはあると思う。ヨーマ・コウコネン(ボーカル・ギター)、ジャック・キャサディ(ベース)、サミー・ピアッツァ(ドラムス)そしてエレクトリック・ヴァイオリンの名手パパ・ジョン・クリーチの4人で作り上げたホット・ツナ初のスタジオ・アルバムにしてサード・アルバム【バーガーズ】。※ゲストはニッキ・バックとデビッド・クロスビー。
 前2作はそれぞれアコースティック編成、エレクトリック編成によるライヴ・アルバムだったので、このアルバムが実質的なファースト・アルバムといってもよいだろう。72年リリース。
 全体的にリラックスしたブルースが多いが、それは本格的なブリティッシュ・ブルースとかとは違って、あくまでサイケデリックを体験した世代の解釈。スワンプやフォークといった方がしっくりくる曲も多い。
 特に素晴らしいのは『98イヤー・ブルース』~『シー・チャイルド』に至る流れかな。
『トゥルー・レリジョン』や『ハイウェイ・ソング』でのまったりとしたパパ・ジョンのヴァイオリンは貢献度が高い。
いかしたカントリー・チューン『キープ・オン・トラッキン』の軽やかさもいかす。
『ウォーター・ソング』・・・これはヨーマのアコギをフィーチャーした見事なインスト・ナンバー。目立たないがジャック・キャサディのベース・ランも見事。
『オード・フォー・ビリー・ディーン』・・・これはハードなタッチのエレクトリツク・ギターとパパ・ジョンのエレクトリツク・ヴァイオリンが拮抗するブルース。かっこいいよ。
『レット・アス・ゲット・トゥギャザー・ライト・ダウン・ヒア』・・・これは気軽な感じのラグタイム・ナンバー。
『サニー・デイ・ストラット』・・・リズミックなアコギがグルーヴィ。
 プログレ色というよりやはりサイケ色の強いインスト・ナンバー。
ということで、まだまだグループとしての完成度は高くないものの、ヨーマとジャックが、ジェファーソンの中ではなかなか出来なかったたぐいの音楽を本格的に始めたという感じだな。










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