[80's洋楽グラフィティ1989編最終回]【レット・ラヴ・ルール】レニー・クラヴィッツ

 テレンス・トレント・ダービーと共にポスト・プリンスの最右翼に位置するといわれたレニー。
デビュー時のキャッチ・フレーズは[黒いジョン・レノン]。※なんじゃそれ!!
確かに、ミディアム・テンポの曲でのコード進行とか、静寂をイメージさせるつぶやくような歌声から、一気に爆発的なシャウトに変化するところなど、ジョンと共通するところはある。プロフィールにも影響を受けたアーティストとしてジミ・ヘンドリックス、カーティス・メイフィールド、ボブ・マーリィと共にジョン・レノンの名前を挙げている。
 しかし、俺がジョンにすごく似ているなぁと感じたのは冒頭の曲『シッティン・イン・ザ・トップ・オブ・ザ・ワールド』のはじめから数小節後に出てくる声がひっくり返るところ・・・位かな。
『アイ・ヴィルト・ズィス・ガーデン・フォー・アス』の曲調はジョンというよりも後期のビートルズのそれだ。そして、なによりドラムスの叩き方がリンゴを意識している感じ・・・。コーラスやベースラインもかな。あとストリングスの使い方も見事。

ただそれよりもレニーの非凡さは、『フリーダム・トレイン』のようなヘヴィなファンク・チューンにあると思っている。
ジミ・ヘンドリックス、スライなどの先達からの影響を見事に消化して自らのサウンドを作り上げている。
『レット・ラブ・ルール』のようなナンバーでのメロディの選び方にも、きちんとブラック・ミュージックの伝統を感じる。
 ほとんどすべての楽器を自分自身で演奏していることも独特のグルーヴを産み出している理由のひとつだろうと思われる。
 そして力強くワイルドな歌声と繊細なフレーズの使い分けの見事さ・・・。
曲調が60・70年代のロック黄金期を意識したものが多いので、エレクトロ・ポップに辟易としていた世の中の洋楽親父達はことごとくレニーを絶賛した。俺もその一人・・・。
 しかし、レニーは単なるリヴァイバリストではない。新しい世代ならではの視点や感性が感じられたところが彼がブレイクした理由だと思う。
 『マイ・プレシャス・ラブ』なんかには、魂に直接訴えかけてくる説得力があるし、メランコリックなコード進行とアレンジ・・・良くわかってらっしゃる・・・って感じ。ブラコンの三千倍素晴らしい!!
『フィア』・・・上昇していくコード進行。これは60年代のロックの常套句!! しかし、あくまでモダンなファンク。
『ダズ・エニー・バディ・アウト・ゼア・イーブン・ケイス』・・・前述したつぶやき→爆発的なシャウトの好例。
『ミスター・キャヴ・ドライバー』・・・レニー版のロケンロール。ルー・リードとの共通点を感じるのは俺だけかな?
このペラペラ感が良いね。
『ローズマリー』・・・これは結構内省的なバラード。
『ビー』・・・これもジョンが良く使うコード進行とアレンジ・・・。
『ブルース・フォー・シスター・サムワン』・・・これなんかはコステロっぽいところもあるな。
『エンプティ・ハンズ』・・・カスタネットが印象的なマイナー・チューン。
『フラワー・チャイルド』・・・これなんか[黒いジョン・レノン]というよりも俺は[黒いコステロ]と呼びたい。

ということで、ファースト・アルバムはかなりロック色の強い内容となったが、セカンド・アルバム以降はよりファンクやソウル・バラード色が強まっていく。
 ポスト・プリンスがどうのということを抜きにしても、俺にとっては興味深い(かなり気に入った)アーティストが登場したという感じだったな。
 89年編も今日で終了・・・4月から6ヶ月かけて続けてきた[80's洋楽グラフィティ]シリーズ、ひとまず完結・・・。※一応やり終えた感はあるな。
次は90年代か? いえいえ、やりません。というか90年代については今までも結構取り上げているし、それなりに主立ったアルバムは手に入れたけど、60・70年代のような思い入れもそんなにない。なによりも、各年別にラインナップするほどには買っていない。※テーマ[ロック]をポチッ→テーマ一覧の下の方に[90年代洋楽]てのが出てきます。
 では何か特集を組む予定はあるかと言われると・・・一応[60年代]のものとか、[プログレ][アンノウン]なんかは良いかなぁ~。300タイトル以上ある映画DVDについても書いてみたいし・・・。









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この記事へのコメント

2013年09月20日 21:50
80's洋楽編お疲れ様でした!自分もリアルタイムで聴いたもの多数でしたので楽しく拝見させて頂きました。レニーも80年代に引っかかってたんですね…自分も5thまで持ってますが、やはり1st、2ndが別格感があって今でも時々引っ張り出してます。「サーカス」も良く聴くけど…
2013年09月20日 22:41
mangohboyさん、いつもコメントありがとうございます!俺の場合、レニーの一番聴いたのは[アー・ユー・ゴナ・ゴー・マイ・ウェイ]です。タイトル曲のファンクとツェッペリンの合体したようなかっこよさは今でも充分通用するのではないかなと。

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