ディラン最新作!!【シャドウズ・イン・ザ・ナイト】

 ついに届いた。ずっと待ち望んでいた一枚。前作【テンペスト】以来三年。通算36枚目のアルバム。
しかも、全10曲すべてがポップ・ソング、アメリカン・スタンダードのカバー集・・・。
 さて、1曲目の『アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー』をおそるおそる聴いてみる。いやぁ、いいじゃないか!!
2曲目の『ザ・ナイト・ウィー・コールド・イット・ア・デイ』はさらに素晴らしい。何が? ディランの声が・・・。
 ここ近年のカエルを踏みつぶしたみたいなダミ声ではなく、結構澄んだ声に近い。もちろん、声帯が若い頃とは違うので多少ざらついてはいるが、聴くに堪えない声ではない。
 たとえていえば、アサイラム初期のトム・ウェイツみたいな感じ!!
喉の調子もここ数年で一番良かったのかな? それこそトム・ウェイツを思わせる『ステイ・ウィズ・ミー』を挟んで、なんと『枯葉』まで歌っている。
 ディラン曰く「もう十分にカバーされてきた曲ばかりだから・・・実際カバーされすぎて本質が埋もれてしまっている。私とバンドがやっていることはその覆い(カバー)を外すことだ。」
 何年か前にクラプトンも『枯葉』を取り上げていたけど、圧倒的にディランのテイクの方が上だな。というか、クラプトンには『枯葉』は似合わない。
 ディランの歌声は控えめなバンドの演奏の上を滑るようになめらかで、心地よい。【テンペスト】の時に感じられた終末感はここにはない。
 『ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ』まで聴いた段階でイメージされたのはニルソンの【夜のシュミルソン】。
そう、あれも秀逸なスタンダード・カバー集だった。
 若くして老成していたニルソンに対して、ここで聴かれるディランの歌声は、こうしたスタンダードを歌ってしっかりフィットするくらいの歳になった。
 もう若き怒れるアジテーターでも、フォークロックの旗手でもない、一人の「歌い人」としてディランを捉えていいのではないかな。
 一見現代版【セルフポートレイト】や【ディラン】という気もしないではないが、そういう次元でもないよね。
一人のシンガーとしてのディラン・・・いいじゃないか。この良さは若い連中にはわからんだろう・・・。






シャドウズ・イン・ザ・ナイト
SMJ
2015-02-04
ボブ・ディラン

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この記事へのコメント

kuro
2015年02月04日 21:17
自分も楽しみにしていました。この20年!近く、dylanは新たな段階で絶好調ですね。夜にウィスキーを飲りながら聴きたくなります。今朝、ダウンロードしながら、ヨルダン人パイロットの報道を見て、dylanの昔の作品のタイトルWorld Gone Wrongが頭に浮かびました。グローバル化って、こんな世界を作ることなの?
2015年02月05日 16:02
三大宗教つっても結局は殺し合いばっかりしてるんだよね。ディランじゃないけど「答えは風の中に舞っている」。

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