隠れ名盤ディープ・パープル【ラプチャー・オブ・ディープ】

 リッチーもジョン・ロードもいなくてディープ・パープルを名乗ることは果たして正しいことなのか・・・という疑問はあるけれど、少なくともこのアルバムは傑作!! パープルについては【カム・テイスト・ザ・バンド】までしかフォローしていないし、その後のリッチーを中心とした黄金時代の再結成やジョー・リン・ターナーの参加、イアン・ギランの復帰とリッチーの再脱退・・・なんて全く興味がわかなかった。
 ましてハイトーンがほとんどでなくなっているのに無理してシャウトするギランには、リッチーでなくても嫌気がさすだろう。
 そしてここに来てジョン・ロードの脱退。ドン・エイリーの参加。
一作前の【バナナ】は果てしなく意味不明の迷作だったけど、このアルバムは素晴らしい。
 ドン・エイリーの参加は正に正解。スティーヴ・モーズもパープルの中で彼に求められているプレイをしっかりとこなしていて、全体的には70年代初期のブリティッシュ・ハードの雰囲気に近い。
 イアン・ギランも闇雲にシャウトするのではなく、きちんと楽曲の完成度を上げるホーカルに徹している。
で、このアルバムの何よりも素晴らしいのは楽曲のリフの生かし方がロック黄金時代に直結している感覚。
 で、結果・・・別にもうパープルを名乗らなくてもいいんじゃないかと・・・少なくともこのアルバムは極上のハードロック・アルバムだと思う。知らない人に聴かせたらすぐにはパープルだと気がつかないだろう。
 遅ればせながらだけれど、手に入れて良かった。