旬なところで【バンド・オン・ザ・ラン】デラックス・エディションDVD付

 【バンド・オン・ザ・ラン】については常々思っていた事が二つあって、それがずっと引っかかっていたのだが今回レココレの12月号の【バンド・オン・ザ・ラン】の特集記事を読んでスッキリした。というか俺の持論もまんざらじゃないと確信した。
 まず一つ目だが、ポール・マッカートニーの編集的作曲法について。【バンド・オン・ザ・ラン】のタイトル・ソングは三部構成になっている。一曲の中に【アビーロード】のB面のメドレーを彷彿とさせるような様々な曲の断片を入れてしまうという手法。ポールはよくこういう方法をとる。
 すでにそれまでも【ラム】の中の『アンクル・アルバート/ハルセイ提督』や『死ぬのは奴らだ』でもおなじみの方法なのだが、俺はポールのこういう手法で書かれている曲が大好きなので、いつか誰かが言及してくれるのでは・・・とずっと思ってた。(4/19のウイングス・オーバー・ザ・アメリカの記事で俺の方がレココレより早く書いてたけどね!!)
また、『ジェット』の出だしもちょっとメドレーっぽいし、次作の『ビーナス・アンド・マース』の『ビーナス・アンド・マース』~『ロックショー』も、複数の曲をつなぐメドレー気質?を感じる。おっと『アナザー・デイ』もあったな。
 
もう一つの疑問というか、ずっと気にかかっていたことは・・・『レット・ミー・ロール・イット』に執拗に何度も出てくる歌の合いの手のようなギター・フレーズが、すごくジョン・レノンぽいなぁとずっと前から思っていたのだが(9/05の記事)、今回レココレの記事の中で森山直明氏がやはり同じように思っていたと語っている。(具体的に『コールド・ターキー』のギターに似ていると書いてある。また、詞もジョンに語りかけているような部分があるそうだ。)
 和久井光司氏による全曲ガイドの中でも『レット・ミー・ロール・イット』はレノン/マッカートニーの未発表曲なのではないかと思っていたといっている。
 また、森山氏は『マムーニア』のベースラインの上昇と下降に言及し、「この二人(ポールとジョン)は妙に歩調が揃うときがあるんだなぁ」とも言っている。犬猿の中であったとはいえ、常にお互いを意識し刺激を請け合っていたというのが俺の持論。深いねぇ。
 
 あと記事の中ですごく共感した部分があって・・・安田謙一氏が出会った文章から「ロック的なビートを教えてくれたのが、1973年にリリースされたポール・マッカートニー&ウィングスの『ジェット』という曲でした。(中略)私にとってビートルズはポール・マッカートニーが在籍していたバンドという、世間とは真逆の認識になってしまいました」という部分を読んだ時、正にビートルズ後追い世代の俺も全く同じような感覚だったなぁと実感。因みにこの文章はコサカイフミオ著『非常階段 A Story Of King of Noise』という本からの抜粋。俺はほとんどというか全く聴いたことはないが、このコサカイ氏のいいたいことはすごくわかる気がする。俺らの世代はビートルズ本隊よりもそれぞれのソロの方がズバリ、リアルタイムだったのだから・・・。



 さて、このデラックス・エディション、リマスターされた音質とか以外にも楽しみがある。それはボーナスDVDに収録されている[ワン・ハンド・クラッピング]というスタジオ・ライブ映像だ。海賊盤ではずいぶん有名な映像なんだそうだが、[バンド・オン・ザ・ラン]収録曲からは『バンド・オン・ザ・ラン』『ジェット』『ブルー・バード』『西暦1985』の4曲。他に『ソイリー』『Cムーン』『メイビー・アイム・アメイズド』『マイ・ラブ』『死ぬのは奴らだ』などが納められている。
 画質もあまりよくないし、完奏されない曲もあるが、ジミー・マックロウとジェフ・ブリットンが入ってすぐの映像は珍しいし俺は少なくとも楽しめた。
 てわけで、CD二枚+DVDで4500円。だけどポイントが2000円分たまってたので2500円でゲット出来た。
スーパー・デラックス・エディションだと、これにCDもう一枚と120ページの豪華本とダウンロード特典つうのがつくらしいが、俺はデラックス・エディションで十分。安く買えたし・・・。スーパー・デラックス・エディションなんて1万2千円もするんだぜ!!高すぎないか??
 まああと今回『バンド・オン・ザ・ラン『ジェット』『ブルー・バード』『レット・ミー・ロール・イット』以外であまり聴いていなかった曲『マムーニア』とか『ミセス・ヴァン・デビルト』も改めて聴いてみて何となく良さがわかったことも収穫。

最後に【バンド・オン・ザ・ラン】は確かにイイ!!でも本当に好きなアルバムは●○で・・・というファンが多いそうだ。
※あとジョンは好きだけどポールは・・・とか、ストーンズはいいけどビートルズは・・・とかって次元で音楽語るのはもうやめた方がいいぜって話。このCD売れないご時世。少なくともビートルズとストーンズ関係はCD業界の救世主的存在だと思うんだけど・・・。もちろんそれ以外にも素晴らしい音楽、売れて欲しい音楽はたくさんあるんだけどとりあえず、やれストーンズ派だ、ビートルズ派だとかっていわないで両方聴いてこそいいリスナーなんじゃないかと。
所詮、今洋楽ロックのCD買ってる大半は中高年だと思うからね。








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2010-11-17
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この記事へのコメント

OASI-Z
2010年11月18日 23:53
つい先日、私も『レット・ミー・ロール・イット』の事を書いたのですが、確かにギターリフはジョン・レノンぽいですね~。あんまりポールの曲にああいうヘヴィなギターは無いですものね。

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