81年に豪快に轟くルーツ・ロック【ボーダー・ライン/ライ・クーダー】

 81年というとニューウェイブやらMTVがそろそろ全盛期に向かっていた時期。ライ・クーダーはその当時映画音楽を多く手がけている。〔ロング・ライダース〕〔ジョニー・ハンサム〕〔サザン・コンフォート〕などなど・・・それらの活動は〔パリ・テキサス〕で頂点を極める。
 しかし俺としてはやはりライのオリジナル・アルバムが聴きたかったわけで・・・。そんな時にこのアルバムが発表された。いゃあうれしかったね。やっぱライはこういうのが一番!!
ジム・ケルトナー、ジョン・ハイワット、ティム・ドラモンド、ボビー・キングらを迎えて極上ルーツ・ロックを披露している。カントリー、ブルース、R&B、ハワイアン、テックス・メックスなどなどそれまでに吸収してきた音楽のエッセンスをかき混ぜて、ここまで味わい深いアルバムを作れる人はそんなにはいないと思う。
 『634-5789』エディ・フロイドのヒット・ナンバーから軽快にスタート。いつになく歌声が力強い。
『スピードゥ』レゲエ・スカビートで黒っぽくきめる。いかしてる。『ホワイ・ドント・ユー・トライ・ミー』南国ムード全開の逸品。いいなぁこういうの夏の夜の海岸でかかってたらはまるだろう。
『ダウン・イン・ザ・ブーンドッグス』ジョー・サウスのR&Bクラシックス。本当にこのアルバムのライの声は若々しく力強い。それまでのぼそぼそとした感じとは全く違う。何か精神的にも解放されたような、そんな感じがある。なにがあったのだろう?ずいぶん自分のボーカルに自信を持てるようになったような・・・。
『ジョニー・ポーター』ギターとベース、ドラムスが作り出す渋いグルーブが心地よい。ウィリアム・D。スミスの転がるピアノもいい感じ。ライの切れ味の鋭いスライド・ソロもいい。
『メイク・ア・ブロークン・ハート』曲調は一変してゆるいテックス・メックス調が和ませてくれるナンバー。センチメンタルなブロークン・ハートソング。
『クレイジー・バウト・アン・オートモビール』原曲は知らないが、これもたぶん古いR&Bだと思う。ボビー・キングをはじめとしたバック・コーラスもいかしてる。
『テキサスの少女』テックス・メックス全開。カントリーの陽気な雰囲気を上手く表現できる人が昨今は少なくなったな。
『ボーダー・ライン』ハワイやカリブ海の様々なエッセンスをごった煮にしたようなインスト・ナンバー。ライの真骨頂!!
ラストの『ムーン・トゥ・スーン』は世界を旅して歩くブルースマンの悲哀を歌った楽曲。バーミンガム、ラスベガス、テキサス、東京や沖縄まで出てくる歌詞も面白い。
 イフェクターをかけないエレクトリック・スライドが良い味出してる。
で。また1曲目から聴きたくなる。いや、ライの別なアルバムもまた聴き直そうかな。





ボーダーライン(紙ジャケットCD)
ワーナーミュージック・ジャパン
2009-10-21
ライ・クーダー

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ボーダーライン(紙ジャケットCD) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 9

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

2011年02月25日 21:19
ライ・クーダーからしばらく遠ざかっていたので、ロック仙人さんの記事でライ・クーダーが再び気になる存在に浮上しました。ロック仙人さんのライ・クーダーへの期待は、私にとっては『ゲット・リズム』で満たされました。サントラ仕事ではなくオリジナル・アルバムで、しかもエレキのスライドがバシバシ決まる実にかっこいいアルバムでした。『ボーダーライン』はまだ聴いたことがないので今度探して聴いてみます。近年のソロはやや地味目なので、やはりバリバリにギターを弾いている頃のライ・クーダーをもう一度聴き直してみたいですね。

この記事へのトラックバック