イエス・ソロワークス【クリス・スクワィア/未知への飛翔】

 イエスがとうとうジョン・アンダーソン抜きで新譜をリリースし、ツアーも始めた。なにもこれが初めてではないが(バグルズをボーカルとキーボードに配した【ドラマ】もあるにはあるが・・・)、それほど[イエス]という看板は必要なのか? 確かに、一度ビッグネームになるとなんとしてもその肩書きにしがみついた方が商売はやりやすいだろう。しかし、アーティストとしてそれで良いのかという疑問は残る。

75~76年にイエスではソロワークが率先して行われた。もちろん本隊[イエス]の活動がある程度順調であったという証拠だが・・・。
 75年というとドクター・フィールグッドが【ダウン・バイ・ザ・ジェティ】でデビューした年、76年にはグラハム・パーカーが・・・、77年になるとピストルス、ジャム、ダムド、クラッシュ、エルビス・コステロがアルバム・デビューする。つまり75~76年というのは結構微妙な時代であったのだ。

また75年はやや安泰であったプログレ勢も、【フィジカル・グラフィティ】でさらなる高みを目指したツェッペリンもまさか2年後には死に損ないの恐竜のような扱いを受けるとは知るよしもない。

さて、話は変わってイエスにおけるクリス・スクワイアの存在は一般的にはどんな風にとらえられているのだろうか?

もちろんスキルの高いベーシストとしては十分評価されているだろう。ソングライティングをステイーヴ・ハウ、ジョン・アンダーソンとともにになう要としても同様に認められている。

さらに付け加えればボーカリスト[リードボーカルを取ることは少ないが・・・]としてスティーヴ、ジョンとともにコーラスの一角を担当する存在としてなくてはならない人だと思う。

そして、リードベースを生かしたサウンドの要としても忘れてはいけないだろう。リードベースといってもさまざまなタイプがあるが、俺がすぐに思いつくのはジャック・ブルース、ジョン・エントウィッスル[ザ・フー]、それにクリス。
※ビリー・シーンもそうだと思うけど、ここは70年代までって事で・・・。
ジョン・エントウィッスルとクリスに共通するのはリッケンバッカーの非常にトレブル[高音]を強調した音色と、フレーズの選び方。メロディアスだがビートを常にグルーヴさせるプレイ。
そうそうリッケンバッカーといえば最初にそれを有名にした人を忘れてはなるまい。ポール・マッカートニー。
ポールもリードベースの元祖だよね。しかも、軽々とベースのフレーズと全く違うラインを歌える。※ここが尊敬すべきところ。※クリス・スクワイアも影響を受けているはず・・・。

クリスのこのファースト・ソロアルバムもかなり[イエス]に近いサウンド作りがなされているが、それはイエスにおいてもクリスが要である証拠だ。だから、ここにスティーヴ・ハウのギターとジョン・アンダーソンのボーカルを重ねれば、もう限りなく[イエス]になる。

アルバムタイトルの邦題は[未知への飛翔]となっているが原題は【フィッシュ・アウト・オブ・ウォーター】というSF小説から取られている。
 ほんわかとした幻想的なサウンドの中に一際存在感のあるブリブリのベースが心地よい。
ビル・ブラッフォード、メル・コリンズ、パトリック・モラーツが参加。クリスはベース、ギター、ボーカルを担当。
珍しいところではキャラバンからジミー・ヘイスティングがフルートで参加。
2年後・・・
「おい!!いつまでもぬくぬくとそんな寝ぼけた音楽やってんじゃねえよ!!」ってプログレや肥大化したクラシック・ロック(オールドウェイブ)につば吐いたのがパンク!!

俺はそのどちらもリアルタイムで経験したからね。どっちが好きかって?? 実は両方好きなんだ。ほら、よく異性でも両極端なのを好きになるってあるだろう? はすっぱな姉ちゃんとちょっと頭がよくてユーモアのあるしゅっとした美人。たとえが悪すぎる?? 失礼しましたぁ~。 次はスティーヴ・ハウ。






未知への飛翔 - FISH OUT OF WATER
Arcangelo
2011-10-05
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