[80's洋楽グラフィティNo.41]【RIT】リー・リトナー

 フュージョンがこの時期ずいぶんもてはやされたのは、ニューウェイヴに対する反動ではなかったのかな。
先鋭的なサウンドにはついていけず、かといってヘア・メタルのような軽薄な音楽にはなじめない大人のリスナーにとっておしゃれで、洗練されたフュージョンやA.O.Rは恰好の趣向品となった。
 リー・リトナーのこの作品、前半(アナログでいうところのA面にあたる)部分はボーカル入りの曲で占められている。曲作りとボーカルの大半はエリック・タッグ。
 以前にも書いたけど、A.O.Rというのはある意味ブルー・アイド・ソウルにフュージョンの要素を付け加えたものと言える。別な言い方をするとフュージョンにボーカルが入るとA.O.Rができあがる・・・。

 俺はどっちかというと、リー・リトナーはボーカル入りでないレパートリーの方が好きである。このアルバムに参加しているエリック・タッグという人の声質はいかにもA.O.R声というか・・・物足りない。耳障りはいいものの、あとになんも残らないというか・・・。※鼻声のビル・チャンプリンよりはましだが・・・。
 演奏面では毎度の事だが、豪華な顔ぶれが集まっている。ハーヴィー・メイソン、デビッド・フォスター、ドン・グルーシン、リチャード・ティー、グレッグ・マチソン(キーボード)、ルイス・ジョンソン、デヴィド・ハンゲイト、エイヴ・ラボリエル(ベース)、ジェフ・ポーカロ、リック・シュロッサー、アレックス・アクーニャ(ドラムス)、マイケル・ボディカー(シンセ)、ポウリーノ・ダ・コスタ(パーカッション)、ジェリー・ヘイ他(ブラス隊)・・・。

確かにセッション・メン各自の演奏力の高さは抜群だ。リーのギターも素晴らしい。しかし、何かが足りない。
ファースト~【キャプテン・フィンガーズ】辺りまでの方が圧倒的に優れている。

フュージョンは確かに敷居の高いと思われているジャズにはなかなか入っていけない若者たちをジャズに近づけたという功績はあるものの、ソウルやスピリット、深いグルーヴが感じられないため、飽きられるのも早かった。

 少なくともこうした中道中の中道の音楽よりは、マイケル・ジャクソンやプリンスの方が遙かに聴く価値のある音楽だと思う。この次の年には【スリラー】や【1999】が登場する!!
※売り上げの面では【スリラー】と【1999】を比べるのは難があるかもしれないが、【1999】はブラック・ミュージックの新しいトレンドを産み出すきっかけになった作品であったし、当時の洋楽好きにとってはマイケルよりもシンパシーを持ちやすい対象だったと思う・・・おっと82年の内容に踏み込んでしまった。この話はその内詳しく・・・。






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