ソウル・コーラス・レジェンドの革新的ヒット『パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン』

 テンプテーションズ72年の大ヒット『パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン』。同年リリースされた【オール・ディレクションズ】からのシングル・カット。おっとこれも72年!!別に72年のものばかり意識的に選んだわけではない。たまたま今日取り上げたのが偶然全部72年のアルバムだっただけ・・・いや本当に・・・。
 それだけブラック・ミュージックの世界でも72年というのは重要な時期だったのかと・・・。
さて、『パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン』のどこが革新的だったのかというと、12分に渡る大作であったということと、歌が登場するまで、なんと3分52秒もインストだけが続くのだ。
 ふつう歌がメインのソウル・コーラス・グループではこれは考えられない。しかし、ノーマン・ウィットフィールドはあえてこうしたサウンド・プロダクションを行った。よくまぁベリー・ゴーディJrがゆるしたものだ。
 まあ、時代は単なる愛と恋の表現だけでなく、公民権運動やブラック・パワーを巻き込んだ世相を反映しており、サウンド面でもサイケデリック・ソウル(日本版解説のKARL南澤氏曰く)の流行がみられた頃・・・。
 モータウンであってもそうした傾向に敏感に反応せざるおえなかったということなのだろう。
ノーマンのもくろみはずばり的中し、『パパ・ワズ・・・』は全米No.1ヒットとなる。

 しかし、このアルバム、素晴らしいのは『パパ・ワズ・・・』だけではない。
すでにデビッド・ラフィンやエディ・ケンドリックスはおらず、デニス・エドワーズとデイモン・ハリスを二枚看板としている時期。オープニングの『ファンキー・ミュージック・ショー・ナフ・ターンズ・ミー・オン』と『ラン・チャーリー・ラン』の強力ファンク路線。
『朝の囁き』の往年のモータウンを思わせる美しいファルセットとコーラス。
『アイ・エイント・ガット・ナッシング』・・・「デュワ・デュワ・シュワシュワ」という印象的なコーラスがドゥーワップ的な雰囲気を醸し出すナンバー。
『ザ・ファースト・タイム・エバー・アイ・ソウ・ユア・フェイス』はロバータ・フラックのナンバーとして有名。ここらあたりもニュー・ソウルへの接近が意識されている。
『マザー・ネイチャー』・・・路線としてはかつてのテンプスに近いのだが、ファースト・シングルとしてカットされたがそれほどの成果はなく、『パパ・ワズ・・・』の大ットで溜飲を下げた。それほど悪い出来ではないのだが・・・。
『ドゥ・ユア・スィング』・・・これも同時期のカーティス・メイフィールドに近い路線。

【オール・ディレクション】・・・確実にソウル・ミュージックの新しい流れを意識して制作された好盤。








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